過去の事例に学ぶ、今募集する企業は強い
「転職市場が厳しいから、転職を控えるべきか」と言えば、答えは「ノー」です。
不景気の真っただ中、各企業が投資を抑える一方で、新しく人を採用しようとしている企業があります。こういった企業は勢いがあり、拡大志向のある企業と考えられます。
2008年秋のリーマンショックで、ほとんどの企業が業績を下げている中、逆に好業績で注目を集める企業もあります。そうした企業の共通点は、景気がよい時期には大手企業が総取りしてしまうような人材を、不況期に着実に採用し続けていたことです。
過去にこのようなケースで伸びたのが、コンビニ業界です。また1997~98年の金融危機以降は、今やIT業界を代表する企業の数々が伸びました。いずれの企業も、90年代にはほとんど名が知られていない企業でしたが、日本経済を先導するエネルギーを秘めていたのです。
「有名じゃない=悪い企業」ではない!企業とともに成長できるチャンス
当時、先の企業に就職・転職した人は、不安感もあったと思います。しかし今考えれば、事業の成長と自分の成長がともにダイナミックに感じられ、仕事にやりがいがあったことでしょう。
また、厳しい時期に転職活動を経験することは、精神的に鍛えられるチャンスとも考えられます。難関を突破して内定を勝ち取った人は、入社時点で働くことに対する意欲が高く、精神的なタフさが身に付いています。
そういった人材が、伸び盛りの企業に入れば、相乗効果も生まれやすいのです。厳しい時期だからこそ「自分が大きく伸びるチャンス」と逆張りの発想を持つことが成功のカギなのです。
これから伸びる企業が望む人材とは?
「入りたい会社」をイメージする時、「教育制度が充実している」「一部上場した有名な企業」など、すでに完成された企業を思い描く人が多いかもしれません。しかしこの視点で探すと、当然これから拡大していこうという企業には出会いにくくなります。
一方で、拡大路線の企業で働くチャンスに出会いやすいのは、「よく知らない企業」=「自分で仕事を作っていける余地がある」と捉えられる人です。これから伸びようとしている企業も、そういう積極的な思考を持つ人材を必要としています。
こういう時期だからこそ、一般的に言われている「よい会社」のイメージを捨て、より視野を広げてみるべきなのです。