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「袋小路になる人」の主な原因は憧れや思い込みでの絞り込み

転職活動に行き詰まってしまう人には、大きく分けて2つの傾向があります。

まず1つの業界にこだわり過ぎてしまう人。自分の特性やスキルを十分理解した上であれば問題ないのですが、漠然とした憧れだけで業界を絞るのは自分の可能性を狭めかねません。
また「これまで働いてきた業界に絞りたい」という人も多いのですが、業界が違っても培ったスキルを生かせるケースは多くあります。

もう1つは、これまでの業務経験や先入観から「この業界はつらい」という思いが先行し、「これまで働いてきた業界以外を志望します」など、一部業界を敬遠するパターンです。
しかしその中には、その業界ではなく「飛び込み型の営業」「ルーティンワーク」など、断片的な働き方を敬遠している人が多く見受けられます。

業界への「憧れ」だけでは、業務内容が合わないことがある

以前に担当をしたAさんは、旅行代理店で営業をしていましたが、漠然とした憧れからアパレル業界一本に絞り、転職活動を始めました。しかし客観的に見て、Aさんの強みは前職で培った「ヒアリング能力」や「コンサルティング能力」でした。真面目で誠実な人柄でもあるので、商品ありきの納期や価格調整、リレーション構築力などが求められる仕事よりも、客や人をマネジメントしていくような仕事に向いていると見られていました。

転職アドバイザーとして「他の業界にも目を向けてみては?」と薦めてみましたが、Aさんは意志を貫き、アパレル業界に絞った活動を続けました。

結果として、Aさんは半年間で約30社に応募し、書類選考は通るものの、面接では落ち続けました。企業側の不採用理由は「誠実だが、ブランドに対する経験や営業スタイルが違う」というものでした。

行き詰まると視野は狭くなり、客観的な視点が道を開くことも

希望職種で行き詰まっている人は、自分が袋小路にいることに気付けません。焦れば焦るほど視野が狭くなり、周囲の意見も聞けなくなるでしょう。こうなってしまったら、自分が納得できるまで活動をしてみて、現実を知るしかないのかもしれません。

時間はかかりますが、「自分の志望している業界でマッチする企業はないかもしれない」と気付き、そこから再スタートを切ればよいのです。「時間がもったいない」と思う人は、転職アドバイザーやエージェントを含め、なるべく多くの人に意見を聞くように心掛けましょう。

事例で紹介したAさんも、最終的には人材業界で転職を成功させました。傍目八目(おかめはちもく)とはよく言いますが、客観的な意見が道筋を開いてくれることもあるのです。