書類選考で重要になる「テクニカルスキル」とは?
転職シーンにおける「ウリ(=スキル)」は、「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」に大別されます。テクニカルスキルとはその名の通り、専門的な知識・技術のことを言います。業務経験や職務経験、資格など、比較的書類に書きやすいもので、特に書類選考で重要になるところです。
具体的には、「簿記3級」「TOEIC750点」といったビジネスで役に立つ資格や、PCスキルなどがテクニカルスキルに含まれます。また、「経理で年次決算を3年担当」「人事で給与計算5年」といったものも含まれます。
技術系と事務系はテクニカルスキルを最重要視
一般的には、専門的な知識が業務に欠かせない「技術系」と「事務系」がテクニカルスキルを最重要視する傾向にあります。また近年、企業側がより詳細なテクニカルスキルを求めるようになっています。
例えば、これまで「メーカーで連結決算をしていた経験のある方」と求人を出していた企業が、「メーカーで連結決算を国際会計基準でしていた経験があり、英語力がある方」と募集条件を増やすなど、求める人材の幅がかなり絞られてきているのです。特に事務系は人気が高いので、企業側が募集要件を増やし、ピンポイントで人材を求める傾向が強いと言えるでしょう。
異業界・異職種への転職はテクニカルスキルをゼロリセット
求められるテクニカルスキルは、業界や時代、職種に応じて、まった<性格が異なります。例えば、人事部で毎年採用を担当し、10年のキャリアがある人は、「採用経験10年」というスキルを持っていることになり、採用経験者を募集している企業の求人においては強みになるでしょう。
しかし、営業職を募集している企業にとっては、このスキルはあまり必要ありません。また、「10年前に社内広報誌の作成を担当」というスキルは、今通用するかどうかが微妙なところです。時間が経過しているので、使用するPCのソフトやシステムが変わっていることも考えられます。
異業界・異職種へ転職する場合、このテクニカルスキルがゼロからリセットされることになります。
ですから、書類選考の段階で不利になると考えられます。20代であれば若干の可能性はありますが、30代になるとリーダー候補としての求人になることが多いので、大きなリスクが伴うと覚悟しておいた方がよいでしょう。
「ポータブルルスキル」とは?
テクニカルスキルの礎となるのが、ポータブルスキルです。その名の通り、業界・時代・職種に関わらず「持ち運び可能な」スキルを言います。このポータブルスキルは、「ヒューマン(対人)」「セルフコントロール(対自分)」「タスクマネジメント(対仕事)」と対象別にカテゴリー分けできます。
「ヒューマン(対人)」
まず「ヒューマンスキル」とは、「他者との関係を正しく良好に構築していく力」です。
「コミュニケーション力」はこれにあたり、この力が欠けていればほかのスキルがどんなに優れていても、転職の成功は難しいかもしれません。
「セルフコントロールスキル」
「セルフコントロールスキル」とは、「自分自身をマネジメントする力」です。
「タスクマネジメントスキル」
「タスクマネジメントスキル」とは、「仕事をマネジメントする上で必要な思考や行動の力」です。
ポータブルスキルが採用に近づくカギ
テクニカルスキル偏重の転職市場とはいえ、面接後の企業側の評定を見てみると、「粘り強そう」「周囲とうまくやっていけそう」「スピード感がある」「確実に仕事をしてくれそう」「分析力に長けている」など、ポータブルスキルが評価されていることがほとんどです。
ポータブルスキルは職務経歴書などの書類上でアピールしづらいものですが、面接ではポータブルスキルが重視されると思っておいてください。ただ、ポータブルスキルについては、主観的に判断しやすいので、注意も必要です。
言い換えれば、ポータブルスキルを「いかに害観的に分かりやすく相手に伝えられるか」が、採用に近づくカギと考えられるでしょう。
<ヒューマンスキル>
主張力:意見や考えを言う力
否定力:意見や低減を否定できる力
説得力:人を納得させる力
統率力:集団を監督・指示する力
傾聴力:真剣に話を聞き理解する力
受容力:人の幼虫を聞き入れる力
支援力:人や集団をサポートする力
強調力:人や集団と力を合わせる力
<セルフコントロールスキル>
慎重力:注意深く行動する力
自制力:自分の欲求を抑える力
忍耐力:苦しみや怒りを耐える力
規律力:秩序通り事を進める力
冒険力:危険を恐れず行動する力
高揚力:自分がやる気を出す力
柔軟力:変化に対応する力
曖昧力:曖昧さを受け入れる力
<タスクマネジメントスキル>
持続力:一定状態を継続する力
推進力:物事を前に進める力
機動力:素早く状況に対応する力
創造力:考えを発想・発展させる力
瞬発力:集中的に力を発揮する力
変革力:物事を新しく変える力
推進力:確実に実行する力
分析力:物事の仕組みを解明する力